お笑い芸人
赤ブル(松丘夕子)
茨城出身の赤プルです。お笑い芸人の私がなぜ防災士の資格を取得したのか。その理由は、2015年9月に起きた「関東・東北豪雨」です。
地元常総市の鬼怒川が決壊し、川の氾濫で市内の広範囲(1/3市域)が浸水しました。その時、逃げ遅れた方が約4300人。その中の5人が私の
姉家族でした。
現在、私は姉家族の経験を伝えながら、マイ・タイムラインリーダーとして、逃げ遅れを防ぐための避難行動計画〝マイ・タイムライン〟を普及する活動をしています。その際に使用するのが、マイ・タイムライン作成ツール、その名も「逃げキッド」。
「逃げキッド」は常総市で逃げ遅れてしまった住人の方々の協力のもと、下館河川事務所が作成したもので、名前には3つの意味が込められています。
- 逃げるためのキット(材料一式)
- 逃げるキッド(子供)
- 逃げきっど!!(茨城弁で逃げ切るぞ!!の意味)
近年、台風や豪雨などによる水害が相次いでいます。自分の住んでいる場所のリスクを知り、対策することで大切な命と財産を守る事ができるのです。災害への準備、備えは災害が起こる前にしかできません。是非、「マイ・タイムライン」の作成を楽しく取り組んでいただきたいです。逃げる必要のない浸水想定外の方も、考え方を知ることはとても大事です。在宅避難の備えにも繋がりますし、離れて暮らす浸水想定地域の家族や、友人知人へのよびかけのためにもぜひ知ることからはじめませんか。
〝防災〟と聞くと堅苦しく感じてしまい、ハードルが高いと思われがちですが、防災を楽しく、笑って学ぶ機会を広めていきたいと考え、防災ライブなどを開催し、防災漫才にも挑戦しています。また整理収納アドバイザーの資格を生かし、日常に簡単に落とし込める〝お片付け防災〟も広めたいです。これからも防災を学び続け、発信していきます。
【松丘夕子(赤ブル)・プロフィール】
茨城県常総市出身。茨城大使・常総市ふるさと大使・茨城県警安心安全アンバサダー。2003年ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどで注目を集める。2011年元坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年夫婦コンビ「チャイム(赤プルとだんな)」を結成後、浅草漫才協会に所属。寄席では防災漫才も披露している。防災士・整理収納アドバイザーとしてお片付け防災などの講座も行う。